待望のTT-Sに早速乗って来ました。
試乗時のコンディションはWET、、、ていうか土砂降り。
ワイパー最高速でも前が見えないような天気の中で乗ってきました。

アウディ TT-S

エンジン特性
ターボのかかりはじめが若干マイルドで、そこから勢いよく加速していきます。
これは雨があがってから試してみたのですが、Sモードでフルアクセルにしたところ、レッドゾーンぎりぎりのレベルまでパワー感が続く感じで、2.0 FFで感じていたような4000rpm以上は回ってるだけというような感覚とは全く別物でした。
エンジンのチューニングや制御系に加え、タービンの制御とか、シフトの制御のせいもあるのでしょうが、ベースが同じ2.0TFSIエンジンとは思えません。

足回り
これがお世辞抜きにいいんです。
Quattro+マグネティックライドで、ベースグレードのようにストロークが長くて跳ねるような感覚は全くありません。
ちょっと荒れた路面(具体的には山手通りなんですが…)と飛ばしても、若干硬いながらもあっというまに吸収してくれます。
そして大雨の中でも全く不安感をいだかせない接地性と安定感は特筆モノです。
やっぱりアウディはクワトロなのか。

内装
細かい所のデザインが変わっています。
シートは見た目だけかと思えば、ノーマルのオプションシートより若干硬めな印象を受けます。
長時間走ってみたわけではないので何とも言えませんが、こちらもかなり好印象。
メーター系は白で統一されています。針も白です。
イグニッションONと同時にスピードメーターとタコメーターが一度MAXまで行って戻ってくるというギミックも今更感はあるけど、個人的には好きです。

左ハンドル
なんで右がないの?というかたも多いとは思いますが、この車は左が正解な気がします。
2.0TFSIのレビューでも書いたことがありますが、コンソールが左ハンドル用に作られているため、アームレストの位置もしっくりきますし、ドリンクホルダーもこれなら使えるレベルです。

と、ここまでベタ褒めですが不満点がただひとつ!

不満点は?
それはエンジン音。
走っている時は良いのですが、アイドリングや特に始動時のエンジン音。
スポーツカーらしからぬ素っ気ない「ガラン」という従来の音でした。

総評
これでベースグレードから+約200万であれば、間違いなく買いの一台です。
スポーティさ、雰囲気を求めるかたは2.0 Quattroの方が良いかもしれませんが、スポーツカーとしてボクスター並におもしろいというのが率直な感想です。
TTをご検討のかたは、ちょっと高めですが考えてみてはいかがでしょうか。

オマケ
2009年モデルのTTに関して思ったことがひとつ。
2.0 TFSI (FFモデル)の装備が大幅にグレードダウンされています。
地デジとBluetooth付きのナビにバージョンアップしている以外は、ホイールが16インチに戻ったり、ヘッドライトがハロゲンになったり、自動防眩ミラーもレインセンサーもオプション化されています。
もちろん価格は下がっているのですが、MY2008と同等の装備とすると割高となってしまいますので、このグレードを検討中で地デジはいらないというかたにはMY2008をオススメします。